2016年8月14日日曜日

バイリンガルの親子間のコミュニケーション問題

海外でバイリンガルを育てるにしろ、日本でバイリンガルを育てるにしろ、親御さんが悩むのが、どちらの言語で子供とのコミュニケーションをするかということです。

海外でバイリンガルを育てる場合は、「親子間のコミュニケーションは日本語で」が鉄則ですが、これには困難が立ちはだかります。

子供は、小さい頃から親と日本語で話していても、そのうち現地校に行き始めると現地の言葉が断然強くなります。
そのため、親子間の日本語でのコミュニケーションがだんだん難しくなり、英語のできる親だと、途中でギブアップして英語に切り替えてしまう場合もあります。

アメリカに住む知り合いの息子さんはその典型例で、5歳までは専業主婦の母親にほぼべったり状態で、日本語で楽しく会話していました。

ところが、幼稚園に入った途端に、周りの英語を喋るクラスメートに上手く馴染むことができず、かなり苦労していたことから、母親がかわいそうに思い、家でも英語でしゃべる機会を設けるようにしたそうです。

その後、その息子さんは英語がメキメキ上達し、今では普通にクラスメートと仲良くしていて、家での会話も日本語に戻りました。

ところがある日、父親(英語のネイティブ)が夜遅くに帰宅した時、それまではニコニコと母親と一緒に過ごしていた息子さんが、父親に駆け寄り、その日に学校で受けた、クラスメートからのいじめとも取れる扱いについて英語でまくし立て、泣き始めてしまったそうです。

母親は、そこで呆然としてしまったそうです。
ずっと側にいた自分には日本語で何も打ち明けてくれなかったのに、父親には英語で全部打ち明けたことに、ショックを受けたのです。

息子さんは、日本語で母親に状況を十分に理解してもらえるように説明する自信がなかったのです。
同時に、母親が自分の英語を十分に理解してくれるという自信もなかったわけです。
これは、とても深刻な問題です。
彼と母親は、もしかすると永遠に深いレベルでの会話ができなくなるかもしれないからです。

この場合、この息子さんは日本語補習校や日系幼稚園などには全く通っておらず、バイリンガルを育てることに対しての親の姿勢がきちんとしていなかったことが原因のようです。
また、子供に合わせて一時的に言語を切り替えてしまったことも問題です。

一方、日本でバイリンガルを育てる場合は、子供は外で日本語を学べるので、その点、家で英語を使う弊害は少ないのではないかと思います。
何かとても重要なことがあれば、日本語でコミュニケーションを取れば良いのですから。

その分、もし「家では英語を」で徹底する場合は、大事なことは日本語で相談しても大丈夫だということをお子さんが知っていることが大切です。
子供の一番の理解者であるべき親と十分にコミュニケーションが取れないことは、それが長期になればなるほど、子供には辛いことですから。

何度もしつこいようですが、バイリンガルを育てるということは、とても難しいですね。




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