2016年10月9日日曜日

バイリンガルは各言語ごとの人格を持っている

BBC のウェブサイトにバイリンガル研究に関する面白い記事があったので、今日はそれを紹介させてください。
その記事のタイトルは、「The amazing benefits of being bilingual」です。

その中の一節に、バイリンガルは各言語ごとに人格を持っており、言語ごとに異なった振る舞いをする、とあります。

また、その記事によると、バイリンガルだけにかかわらず、文化や言語が絡まって人の視点を変えてしまうことがあるようです。
これは大雑把に言うと「国民性」にも繋がると思いますが、小さな部分でもいろいろと違いがあるようです。

例えば、英語話者とドイツ語話者を比べる実験で、とある動作をしている人について表現してもらったところ、英語ではその行動に重点を置いたのに、ドイツ語ではその行動の目標に重点を置いて表現したそうです。
(例: 英語では、「女性が歩いている」が、ドイツ語では、「女性が車に向かって歩いている」)

これは、英語には、現在進行形の表現「-ing」があるので、ドイツ語に比べて、曖昧なシーンでは動作にその目標を付けることは少ないのでは、とのことです。
その言語の文法や表現の仕方の規制によって視点が変わってくるというのは、面白いですね。

それ以上に筆者が面白いなと思ったのは、バイリンガルに同じテストをしたところ、言語に関係なく、テストが行われた国によって行動重視(アメリカ)だったり、目的重視(ドイツ)だったりしたそうです。

記事では、「その人の世界観を決めるにおいて、文化と言語がいかに絡み合っているかを表している」とだけ書いてありますが、これは、使う言語にかかわらず、バイリンガルはその場に応じて柔軟に視点を変える適応能力があることを表していると思います。

もう一つ紹介されている 1960 年代に行われた実験では、英語と日本語のバイリンガルの女性を対象にしていて、与えられた文章の続きを、英語・日本語の両方で完結する、というものです。

例えば、「私の家族と私の希望が競合したら(When my wishes conflict with my family)・・・」という文章の場合、日本語では「それは非常に不幸なことです。」と結ばれたのに対し、英語では「私は自分のしたいことをします。(I do what I want.)」で締めくくられたようです。

「本当の友人は、〜であるべき。(Real friends should ...)」という文章の場合は、日本語だと「助け合うべき。」となったのに対し、「率直であるべき。(be frank)」だったそうです。

このことから、人間の考えというのは、その言語の考え方の範囲内で起こり、バイリンガルは、各言語によって異なる考え方を持っていると考えられています。

上記の実験で、ここまで顕著に日本語・英語の時の違いが出たのは、1960 年代という、女性の地位や家族関係が、日米間で多くき異なっていた時代に実験がされたからかなぁと思いますが、現代でも多少はあるのではないでしょうか。

というのも、筆者はここ15年ほど、英語と日本語を両方話す人をたくさん見てきましたが、特に女性は、話している言語によって表情や声のトーンが全然違うなぁと思っていました。

なんだか悪く言うと2重人格みたいですが、視点や人格を言語や場所によって使い分けるということは、それだけ脳が柔軟ということですね!


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