現在、夫の出張に同行して、1週間ほどカリフォルニア州ベイエリアに滞在しています。
正確には、Sunnyvale という市にいます。
ベイエリアには、Google 、Apple、Facebook などの本社があるので、とても活気のある地域です。
そのため、地価がとても高く、普通の一軒家でもサンノゼで $1 million (一億円)ほどするようです。
北に行くほど高くなり、マウンテンビューあたりだと、最低でも $1.5 million は出さないと、掘建小屋くらいしか買えない、と友人は言っていました。
さて、カリフォリニア州はメキシコからの移民が非常に多いため、スペイン語は州準公用語となっています。
そのため、両親ともスペイン語を話さないご家庭でもスペイン語教育が盛んです。
学校でスペイン語の授業を取る際に有利だし、おそらく、バイリンガルであることが普通で、バイリンガルの利点が広く知られているので、親もプレッシャーを感じ、バイリンガル教育に熱心なのだと思います。
アメリカでのバイリンガル研究と言えば、カリフォルニア州の英語・スペイン語バイリンガル教育のことを指す、と言われていますしね。
(カナダでは、ケベック州の英語・フランス語。)
子供を連れてホテル付近の公園に連れて行ったところ、シアトルと同様、様々な人種の親子に会いました。
中国系、韓国系、インド系、ヒスパニック系、白人アメリカ人、東ヨーロッパ系など。
日本人の方は、2人しかお会いしませんでした(あちらからお声をかけていただきました)。
日本人は、シアトルの方が割合的に多い感じがします。
地域差もあると思いますが。
その中で、白人の子供にスペイン語を喋るナニー(乳母)が付いていることが多いことに気がつきました。
子供ははっきりとスペイン語を理解しているようでした。
両親が英語しか喋らない白人アメリカ人からしたら、どうせスペイン語はマスターしなければいけないのだから、早いうちからやるに越したことはない、なら、スペイン語を喋るお手伝いさんやナニーさんを雇って子供にスペイン語で話しかけてもらおう、ということなのだと思います。
ドラマ「Gilmore Girls」の登場人物で、名門私立校の超優等生「パリス」が同じように育っていますね。
彼女の場合は、両親が忙しすぎて、お手伝いさん一家の方が家族のようになっていましたね。
さて、話がそれましたが、外国語としてのスペイン語は、英語しか喋れない両親の子供だけが学んでいるわけではないようです。
インド人の 3 歳の女の子と 12 歳の男の子のお母さんと公園で立ち話をしましたが、上の子はヒンディー語よりもスペイン語を熱心に学んでいて、親もそれをサポートしているようです。
「ヒンディー語よりも、アメリカに住むなら将来スペイン語の方が役に立つから」
と言っていました。
ヒンディー語は両親の会話を聞いているので、聞く方はできるそうですが、話しかけても英語でかえってくるそうです。
読み書きはもちろんできません。
その点、学校で読み書きも勉強しているスペイン語の方が、彼にとっては上達しやすいのでしょうね。
ヒスパニック系移民の多さを考えると、スペイン語を自然に聞く・話す機会も多いと思いますし。
公共機関の標識は全てバイリンガル表記、図書館などでもスペイン語のストーリータイムが盛んなようでした。
スペイン語の本も多く、その陰にちょろっと他の言語の本がある感じで、シアトルに比べると随分日本語の本の揃えも悪く、隅に追いやられているなぁと感じました。
英語・スペイン語のバイリンガルになることが当たり前のカリフォルニアで、他の言語を母語として3ヶ国語をマスターするのは大変だろうなと思います。
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