2016年12月3日土曜日

相互 2 ヶ国語イマージョンプログラム・ワシントン州シアトルのバイリンガル教育事情

今日は、シアトルの無料子育て雑誌「ParentMap」の 9 月号の

"How dual immersion models are breaking the mold for learning language."

という記事の紹介です。
「mold」はカビという意味もありますが、ここでは(古い)型の事で、break the mold で、「古い型を破る」という意味です。

スペイン語をしゃべる人は貧しく教養がないというステレオタイプから、アメリカでのスペイン語教育や、英語とスペイン語のイマージョン教育は長年敬遠されていました。

バイリンGuru ブログでも、母国語としてのスペイン語を捨てるヒスパニック系移民の話を以前したと思います。

ところが最近、バイリンガルである事の利点が知られてきているので、中流〜上流の白人家庭を中心に、英語・スペイン語のイマージョン スクールの人気が出てきています。



ここシアトルでも、「Two-way dual immersion program」(相互 2 ヶ国語イマージョンプログラムとでも訳せばいいのでしょうか)という、バイリンガル・プログラムが増えているそうです。

「Two-way dual immersion program」とは、スペイン語のネイティブ・スピーカーの生徒と、バイリンガルもしくは英語のみのネイティブ・スピーカーの生徒が同じクラスで授業を受けるプログラムです。

スペイン語と英語のネイティブ・スピーカーである子供を混ぜることで、お互いから言語を学ぶ相乗効果を期待してのことです。

そういった良い面もある一方、お互いにフラストレーションが溜まる環境のようで、問題は山積みのようです。
なんとなく、英語のネイティブ・スピーカーが中心の Two-way であることがネックなのかなと私は思います。

それでも、需要が非常に高いため、今、急ピッチで相互 2 ヶ国語イマージョンプログラムを増やそうと教育者たちは頑張っていて、スペイン語のネイティブ・スピーカーの生徒と英語のネイティブ・スピーカーの生徒の比率を半々にしたり、成功への方法を模索しているようです。

一方、カナダの英語・外国語(主にフランス語)のイマージョン・スクールは、私のイメージでは、入学の際に、親がその外国語のネイティブ・スピーカーであると優先されるというイメージがあります。

これは、アメリカ的な、利己的で個人主義的な考え(個人のキャリアやグローバル化に有益など)と、カナダ的な、個人のヘリテージを大事にしそれを他者も尊重することで国全体が豊かな文化になりグローバルになるという考え方の違いにあると思います。

それ以外は、この「Two-way dual immersion program」の仕組みは、カナダで一般的なイマージョン・プログラムと似ていると思います。

例えば記事の中で紹介されている学校では、プリキンダー(幼稚園年中)から小学校一年生まではすべての授業をスペイン語で行い、2 年生では算数を英語で教えるようになり、3年生からは全体の 30 % の授業が英語になり、4年生からは、英語とスペイン語の授業の割合が 50/50 (半分ずつ)になります。

本物のバイリンガルに育てるには、イマージョン・スクールがいちばん効果的であることは、カナダのイマージョン・スクールの卒業生たちが証明しています。

難点は、親が宿題を手伝ってあげられない場合があること。
英語のネイティブの親が、スペイン語の算数の宿題(ほとんど数字と記号)を手伝ってあげるのは、簡単かもしれません。
でも、その他の科目となると、難しいでしょうね。

また、結果が見えづらく、非常に長い目で見ないといけないので、学校や、学校のカリキュラム、そして何と言っても、先生たちへの信頼がないと、続けるのは難しいでしょう。

ここワシントン州には、Washington Association for Bilingual Education という組織があり、シアトル近郊で定期的に学会を開いているようですね。

ここでもその様子をレポートできたらなと思います。






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